筒美遼次郎のブログ

読んだ本・見た動画・体験談などについて書きます。

2018-08-01から1ヶ月間の記事一覧

『 おれは非情勤』

『 おれは非情勤』 (集英社文庫)は小学生向けに書かれた推理小説の短編集。 非常勤講師をしている若者が主人公なのだが、『おれは非常勤』ではなく『おれは非情勤』という題名になっている。「非情」というのは別に「自分のために必要ならば冷酷に他人を殺す…

『ちゃれんじ?』

『 ちゃれんじ?』 (角川文庫)は、東野圭吾が書いたにしては分量が少なくて、250ページくらいの本で、小説ではなくエッセイが中心である。 舞台となっている地域は、主に東京から行かれる新潟県や山形県などのゲレンデのある場所で、時代は現代。 「小説「…

『作家の値打ち』と東野圭吾

『作家の値うち』は2000年に発売された本で、作者は文芸評論家の福田和也氏。 読んだことがある人も多いと思うが、内容を一言で言えば、エンターテイメントと純文学双方の(その当時の)現役主要作家の主要作品すべてについて100点満点で採点し、ごく…